こんにちは!
埼玉県八潮市の歯医者さん、八潮駅前通り歯科医院の若林です。
今回は、日頃患者さんからの質問も多い、フッ素を使ったブクブクうがい「フッ素洗口」についてお話しさせていただきます。
⭐️「フッ素洗口(フッ化物洗口)」ってやった方が良いの?
フッ素洗口は歯ブラシが届かない「虫歯になりやすい場所」に、洗口液のフッ素がしっかり届いて作用してくれます。
フッ素は歯の表面を硬く強くし、磨き残したプラーク(細菌の塊)にもとどまって作用し、歯ブラシが届かないような「虫歯になりやすい場所」に虫歯予防の実力を発揮してくれます。
そして、フッ素洗口の後はうがいの必要が無い!だからお口の中にフッ素がとどまりやすいのです。
フッ素入り歯磨き剤を使っていらっしゃる方も多いと思いますが、歯磨き後はどうしてもうがいしたくなりますよね、3回うがいすると…ほぼフッ素は残らなくなってしまいます。
フッ素洗口液なら歯ブラシが届かない所にも作用してくれる!
お口の中にフッ素がとどまりやすい!
この2点が大きなポイントです。
⭐️フッ素洗口、いつからやったら良いの?
ブクブクうがいが出来る様になってからなので、4歳以上から始めると良いです。
この年齢から始めると、6歳頃からの永久歯の萌出に備えられるので、予防効果が高くなります。
生えたての歯は歯質が未成熟でもっとも虫歯になりやすいのですが、フッ素の虫歯予防効果も上がりやすいのです。
乳歯に虫歯があると永久歯も虫歯になりやすい。だから乳歯を予防し生えたての永久歯を守るために、4歳ぐらいから始めるのがおすすめです。
フッ素は50ppm程度の低濃度でも「多数回」、そして「長時間」歯の表面に作用することで、歯を硬くし、再石灰化(歯の修復)を促進させることがわかっています。
⭐️どのタイミングでどう使ったら良いの?
「寝る直前」が一番効果的です。
就寝中は唾液の分泌量が減るので、フッ素が流されにくいので、日中に行うよりもお口の中に長時間保たれやすいという利点があります。
「お口に含んで30秒」「1日1回」でOKです!
ブクブクしたら吐き出して、その後30な分は飲食を控えます。
量は7〜10ml (未就学児は5ml)
就寝前に歯磨きしてからフッ素洗口するのが望ましいです。
⭐️フッ素洗口!誰がやるの?
子供から高齢者まで、全世代におすすめです。
4歳からおすすめ、と先程お話ししましたが…子供はもちろん、大人の方にも必要なんです。
中高年になると、さまざまな原因で唾液が減って虫歯が増えやすくなります。
特に近年問題になっているのが、中高年になると増えてくる「歯の根元の虫歯(根面う蝕)」です。年齢とともに歯茎が痩せて、根元の象牙質が剥き出しになります。象牙質は歯の表面を覆っているエナメル質に比べて一段と虫歯ができやすいのです。
被せ物のある歯の根元から中の方で虫歯が進行してしまうと、外からは見えないですし、神経をとってある歯だと痛みも出ないので、気づいた時には手遅れで、抜歯するしか選択肢がないなんてこともあります。
⭐️フッ素洗口液はどこで買えるの?
ドラッグストアやネットでも買うことができます。
当院でも販売しています。
ご家族で使って、虫歯予防していきましょう。
フッ素や虫歯予防について、ご質問ありましたら、いつでもお気軽にお声かけください!