埼玉県八潮市の歯医者さん、八潮駅前通り歯科医院の山本です。
赤ちゃんのお口の中に初めて歯が生えてくるのは、生後6ヶ月頃から。生えたての歯は弱くて虫歯になりやすい状態です。フッ素は、そんなデリケートな歯を強くして虫歯菌から守ってくれます。この時期から虫歯予防のためフッ素を使いましょう。

フッ素とは?
歯科で使われるフッ素は、単体のフッ素ではなく、フッ素と他の元素が結合した無機化合物を指し、自然界に広く存在し、食品(緑茶、海産物など)にも含まれています。フッ化物イオンとして水に溶け、歯の質を強化したり、初期の虫歯を修復したりする再石灰化に役立ちます。
一方、フライパンの加工などに使われる有機フッ素化合物とは化学的性質が異なりまったく別物になります。
有機フッ素化合物は熱にも強く、水や油をはじく特性をしているため、フライパンや鍋のコーティング以外にも防水製品や泡状の消火剤などに使用されています。無機フッ素化合物である歯科のフッ素はもともと自然界に存在し適量であれば有害性はありません。
どんなフッ素を使えばいいの?
赤ちゃんや小さなお子様には、フッ素濃度の低いものから使い始めるのが安心です。
フッ素入り歯磨き粉 フッ素ジェル
・6ヶ月~2歳頃:500ppm程度のフッ素濃度のもの
・3歳~5歳頃:500~1000ppm程度のフッ素濃度のもの
赤ちゃんには綿棒やガーゼで歯に塗布しましょう。
ブクブクうがいができるようになる年齢は早くて2歳です。
歯磨き後にはティッシュやガーゼで口の中に残ったフッ素を軽く拭き取るようにしましょう。

歯科医院でのフッ素塗布
歯科医院では、高濃度のフッ素を塗布してもらえます。3ヶ月~半年に1回程度受けるのがおすすめです。

フッ素を使う時の注意点
使用量を守る
歯磨き粉やジェルは、少量から使い始め、お子様の年齢に合わせた量を守りましょう。
飲み込まないように注意
まだ上手にうがいができない赤ちゃんは、歯磨き粉を飲み込んでしまうことがあります。歯磨き後は、ガーゼで優しく拭き取ってあげましょう。使用量をしっかり守っていれば、飲み込んでしまっても問題ありません。
保護者の方が仕上げ磨きを
赤ちゃんや小さなお子様は、自分で上手に歯を磨くことができません。必ず保護者の方が仕上げ磨きをしてあげましょう。

いかがだったでしょうか?
フッ素を使うことは虫歯予防の手段として手軽に信頼度が高い方法になります。
しかし、フッ素を使ったら必ずしも虫歯ができないというものではありません。
1日3回の食事をしっかり摂り間食の回数が増えないように甘いものを控えることも信頼度の高い虫歯予防になります。
お子様の将来の歯の健康にとても大切ですね!
何か分からないことがありましたらお気軽にお尋ねください。















