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ブラッシングのみの虫歯予防には限界がある

埼玉県八潮市の歯医者さん、八潮駅前通り歯科医院の山本です。

皆さま、お盆はいかがお過ごしでしょうか。

お盆は1年に1度祖先の霊を迎えて供養する期間です。ご先祖様を敬う気持ちでお盆を迎えられるようにしましょう。

さて今日はむし歯予防についてお話します。

歯磨き粉のコマーシャルなどで、ブラッシングで歯垢(プラーク)を除去する場面で「プラークコントロール」という言葉を耳にします。

むし歯予防=歯磨きというイメージかあるかと思いますが、

実は、歯磨きで10,000個の細菌を1個に減らすことができても、2時間後には元にもどってしまうのはご存知でしたか⁉︎

さらに、歯のくぼみと溝に潜む細菌は歯ブラシでは除去しきれません。

細菌は歯ブラシの毛先より小さい!

歯のくぼみにある溝の直径は約20μmで、小さな穴だと約5μmで、この中に約1μm(0.001㎜)の細菌が多数生息しています。

しかし、歯ブラシの毛先1本の直径は0.2㎜(200μm)ですから、歯ブラシだけできれいにすることはできません。極細毛といわれるものでも約20μmです。

さらに、歯と歯の間や歯周ポケット内なども同様に磨ききれません。歯磨きだけでむし歯を予防しようとしても限界があるのです。

3つの面からプラークをコントロールしよう

プラークコントロールには3つの面があります。

1番はじめに取り組むべきはプラークの形成自体を抑えることです。代用糖の利用など糖質の摂取回数も減らし食生活をコントロールしましょう。

つぎに、どうしても付着してしまうプラークはできるだけ除去することが大切です。

プラークの除去は、家庭で行うセルフケアと歯科医院で行うプロフェッショナルケアがあります。家庭では歯ブラシ以外にデンタルフロスや歯間ブラシを使い、歯科医院では定期的な歯のクリーニングをおすすめします。

そして最後は除去しきれなかったプラークの病原性を低めることです。

フッ化物や抗菌剤など配合の歯磨き粉や洗口液を利用しましょう。

フッ化物の方法には大きく分けて2つあります。歯科医院でときどき高濃度のフッ化物を歯面に塗布する方法と、自宅での歯磨き粉や洗口液に含まれる低濃度のフッ化物を頻回に応用する方法があります。

高濃度フッ化物は歯を強くし、低濃度フッ化物はむし歯になりかかったところを再石灰化によって治してくれます。

このように歯ブラシだけの歯の清掃には限界があり、三大栄養素の一つである糖質を摂取しないわけにはいきません。

歯ブラシだけでは100%むし歯を予防するのは難しいため、この3つのすべての面にアプローチすることが大切です。

歯ブラシしているのにどうしてもむし歯ができてしまうという方、お気軽にご相談ください。

私たち歯科衛生士が生活背景などを伺ったうえでアドバイスいたします!

お待ちしております^_^