こんにちは。
埼玉県八潮市の歯医者さん、八潮駅前通り歯科医院の歯科衛生士古谷野です。
今回は、くいしばり、かみしめの危険性についてお話しします。
睡眠時や覚醒時を問わず、無意識のうちに歯を強く噛み締めたり、すり合わせたりする習癖のことを、ブラキシズムと言います。
この習慣は多くの人が経験しますが、その危険性や影響については十分に理解されていないことが多いです。
⚫︎ブラキシズムの種類
ブラキシズムは主に以下の3つのタイプに分類されます。
グラインディング: 上下の歯を動的に強く噛み合わせ、すり合わせる動作で、歯ぎしりとして最も一般的なタイプです。
クレンチング: 上下の歯を静的に強く噛み合わせる動作で、歯ぎしりとは異なり、歯をすり合わせることはありません。
タッピング: 上下の歯を連続的にカチカチと噛む動作で、歯ぎしりや噛みしめとは異なる特徴があります。
これらの症状は昼夜を問わず現れ、習慣化していることが多いため、自分では気づきにくいことがあります。
⚫︎ブラキシズムの危険性
ブラキシズムは、以下のような口腔内および全身への影響を及ぼす可能性があります。
1. 歯への影響
歯の摩耗や破損: 強い噛み合わせにより、歯の表面が削れたり、ひびが入ることがあります。
歯の感度の増加: 歯のエナメル質が摩耗することで、冷たいものや熱いものに対する感受性が高まり、知覚過敏を起こす可能性があります。
2. 顎関節や筋肉への影響
顎関節症のリスク増加: 過度な噛み合わせは、顎関節に負担をかけ、顎関節症の原因となることがあります。
筋肉の緊張や痛み: 顎周りの筋肉が緊張し、痛みや頭痛を引き起こすことがあります。
3. 歯周組織への影響
歯周病の進行: ブラキシズムにより歯周組織に過度な力が加わると、歯周病が進行しやすくなることがあります。
⚫︎ブラキシズムの発見の難しさ
ブラキシズムは無意識下で行われることが多く、自分自身で気づくことが難しい場合があります。 そのため、歯科医師や歯科衛生士が定期的な検診時に歯の摩耗やその他の兆候を確認し、早期に発見することが重要です。
⚫︎対策と治療法
ブラキシズムによる影響を軽減し、口腔内の健康を守るためには、以下の対策が有効です。
1. 日中のコントロール
力を入れて食いしばり・かみしめをしていなくても、上下の奥歯がピタッとくっついているだけでも歯には負担がかかっています。
何かに集中している時などは特にブラキシズムが起こりやすい為、緩めるよう意識したり、下の先端を上顎の前半分のスポットにつけておく事でかみしめにくくすることも出来ます。
2. ストレス管理
ストレスがブラキシズムの一因となることが多いため、リラクゼーションや趣味の時間を持つなど、ストレスを適切に解消する方法を取り入れることが重要です。
3. 噛み合わせの調整
歯科医師による噛み合わせのチェックと、必要に応じた調整を行うことで、ブラキシズムの症状を軽減できる場合があります。
⚫︎まとめ
ブラキシズムは、歯や顎関節、筋肉、歯周組織にさまざまな悪影響を及ぼす可能性があります。 自覚症状がない場合でも、歯科医院で定期的なメンテナンスを受け、早期に問題を発見し適切な対策を講じることが、口腔内の健康を維持するために重要です。
八潮駅前通り歯科医院でお待ちしております!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。