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フッ素、上手に使えてますか?

埼玉県八潮市の歯医者さん、
八潮駅前通り歯科医院の飯田です。

皆さんは歯磨き粉は何を使っているか思い出せますか?

歯磨き粉は何を重視して
選んでいるでしょうか?

今回は歯磨き粉に含まれている虫歯予防の

「フッ素」についてのお話です。

 

フッ素とフッ化物との違いは?
フッ素は元素名「F」
フッ化物はフッ素元素(F)のイオン化した状態にあるものつまり、マイナスイオンになった状態です。

フッ化物は
フッ化ナトリウムをはじめとしたフッ化物は現在120カ国で虫歯予防に活用されているものです。

最近、フッ素の安全性についてメディアにも取り上げられている機会があり、
有害化学物質(PFAS)が河川から検出されており健康被害が懸念されております。

このPFASが有機フッ素化合物と呼ばれることもあり、
フッ素は安全性を心配される方や
心配になりメンテナンスで、フッ素は使ってて大丈夫ですか?と質問してくれる患者さんがいらっしゃいます。

フッ素とだけきくと、似ているため間違われやすいですが、
有害な有機フッ素化合物と無機フッ化物は全く異なる物質なのです!

まず、有害なのは有機フッ素化合物です!

最近は不使用の製品も多くなっていますが
主にフライパンのコーティングや泡消火剤、撥水スプレーなどに含まれることがあるものです。

次に、私たちが虫歯予防で使用しているフッ素は無機フッ化物です。

フッ化ナトリウム、フッ化第一スズなどと言われているものです!
歯磨き粉や歯科医院でのフッ化物塗布に使用されます。

海産物、肉、野菜、果物、お茶など、微量ながら多くの食品に含まれています。
また、私たちの身体の歯や骨、血液中にも存在しています。

虫歯予防のフッ素は有害性はなく、安心して使用していただきたいと思います!

 

フッ化物の効果は、

歯の再石灰化を助ける
歯を強くする
プラーク(細菌)の酸の産生を抑える

であり虫歯予防として活用されています。


主な使い方は

フッ化物歯面塗布
フッ化物配合洗口液
フッ化物配合歯磨剤

があります。

フッ化物歯面塗布は、歯医者さんで行うもので数ヶ月に一度のメンテナンス時に塗って予防する方法です。
高濃度のもので歯科医院でのみ塗ることができます。

フッ化物洗口はうがいタイプのフッ化物で、市販の薬局などでも購入することができます。

歯ブラシの後にうがいすることで使用できます。
しかし、同じうがいするタイプの液体歯磨剤とは間違えないように使用方法を確認して使う必要があります。

 

フッ化物配合歯磨剤はフッ化物が入っている歯磨き粉です。
年齢に応じた適切な量を歯ブラシにつけ、
約15mlの水で一回、5秒程度でゆすぐ。
フッ化物が入っている歯磨き粉を使うのであれば適切に使えると良いです。

また、フッ化物配合歯磨剤には発泡剤が無配合のジェルタイプのものもあり、虫歯のリスクが高い方は併用もおすすめです。

ご自身の虫歯のリスクを把握して、
フッ素は適切な量、適切な方法で使用することが大切になります。

もし、わからないことがあればメンテナンスでご相談いただければと思います。