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唾液について

埼玉県八潮市の歯医者さん、八潮駅前通り歯科医院の荻原です。

今回は唾液についてお話をしていきます。

唾液とは、お口の中に出される液体のことです。お口の中には唾液腺とよばれる唾液を作り出すもとの部分があります。

 

唾液は主に3つの唾液腺が作っています。
耳の下の耳下腺でサラサラしている唾液。
顎の上の顎下腺でサラサラとネバネバがまざった唾液。
舌の下の舌下腺でネバネバした唾液。
その他にほっぺの内側にある小さなだ唾液腺からも分泌されます。

サラサラしただ液は消化吸収を助け口の中をきれいにします。
ネバネバしただ液は細菌をブロックして、体を守ります。

唾液の成分はほぼ水分です。
99.5%が水分からできています。残りの0.5%は無機成分・有機成分からできています。

 

唾液の働きにはいろいろなものがあります。
食べ物を消化する働きの消化作用
お口の中に傷が出来ない様に守る働きの保護作用
お口の中を洗いきれいにする働きの洗浄作用
細菌が入ってくるのを防ぐ働きの殺菌・抗菌作用
お口の中を中和してくれる働きの緩衝作用
虫歯を防ぐ働きの再石灰化作用
異物などを体から排除しようとする働きの排出作用
などがあります。

ほかにも、感染症を予防したり、食道や胃の粘膜を保護するはたらきもあります。

 

唾液が減ると起こりうることとして、
虫歯になりやすくなる
歯周病になりやすくなる
入れ歯が痛くなりやすくなる
口内炎が出来やすくなる
カビがはえてしまう

などがあります。

健康な成人は、1日あたり平均1~1.5リットルくらいの唾液を分泌しています。

唾液は加齢的な影響で30代をピークに減少していきます。

唾液の分泌は、一般的に夜になると減少します。それにより唾液の作用とその機能も低下してしまうため、口の中の細菌は増殖します。

唾液の分泌量はそれ以外でも、ストレスや疲れなどにも影響されて減少してきたりします。

唾液を増やすためにできることとしては、
水分補給をする
ガムを噛む
食事の時にしっかりと噛んで咀嚼する
舌をよく動かす
唾液腺をマッサージをする
ことがあります。

唾液がしっかり出るようにし、健康な生活を送るようにしましょう。

唾液腺のマッサージの方法についてお話します。

耳下腺(耳たぶのやや前方)
耳の横を回すようにマッサージする。

顎下腺(あごの骨の内側の柔らかい部分)
顎の内側を親指で軽く押す事を繰り返す
ようにマッサージ

舌下腺(あごの先のとがった部分の内側部分、舌の付け根部分)
顎の前方部を親指の腹で軽く押すようにマッサージ

これを1日に数回行うと唾液が出やすくなります。

このほかにも酸っぱいものを想像したり、歯磨きをじっくり時間をかけてすることも効果があります。

 

よく噛むためにも歯を大切にして、定期的に歯科への受診をしましょう。