こんにちは、埼玉県八潮市の八潮駅前通り歯科医院、
歯科助手の増永です
今年の夏は朝でも暑く気温が30度を超える日が長く続いて少しだけ外を出るのだけでもやっとな感じでしたが、みなさん体調はいかがでしたか?秋に向けて涼しい時間が長くなって欲しいですね。
みなさんは自分の写真やふと鏡を見た時に歯の着色が気になった経験ありませんか?
今回は歯の着色がどうして着いてしまうのか、その予防ついてお話します。
着色汚れの原因はいくつかあげられます。
加齢
年齢を重ねるにつれて、歯の内側の象牙質が徐々に厚くなり、色も濃くなっていきます。
同時に、歯の外側のエナメル質は摩耗によって薄くなるため、中の黄色い象牙質の色がより透けて見えるようになります。
歯の色は透明なエナメル質の内側の象牙質の色に影響され、個人差がありますが、黄色味がかかった色をしている人が多いといわれています。
歯の色に個性があるのは、象牙質の色の違いやエナメル質の厚みに違いがあるためです。
さらに、歯の表面に傷がついて、その傷に着色がつき黄ばみが目立ちやすくなっていることも考えられます。
歯を長年使ってきたため、これまで食べてきた着色のつきやすい食べ物の色素が染みついているということもあります。
飲み物
コーヒーに含まれるタンニンは、歯の表面に強固に付着し、継続的な摂取により徐々に歯を黄ばませます。
同様に、紅茶、緑茶、ウーロン茶などのお茶類も、タンニンを多く含むため着色の原因となります。
赤ワインも強い着色力を持ち、歯の黄ばみを引き起こす代表的な飲み物の一つです。
白ワインも意外にも歯の黄ばみの原因となります。
白ワインに含まれる酸により歯の表面が一時的に軟化し、他の着色物質が浸透しやすくなるためです。
炭酸飲料やスポーツドリンクに含まれる酸や糖分も、長期間にわたって摂取することで歯の表面を粗造にし、着色しやすい状態を作り出します。
食べ物
カレーやトマトソースやケチャップ、ベリー類、特にブルーベリーやブラックベリーも、濃い色素を含むため注意が必要です。
カレーに含まれるターメリックは、強い黄色い色素を持ち、歯に着色を起こします。ベリー類などの酸性で色の濃い食品も、継続的な摂取により歯の黄ばみの原因となります。
タバコ
タバコに含まれるニコチンやタールは、
歯の表面に強固に付着し、茶色から黒っぽい着色を引き起こします。喫煙者の歯の着色は非常に頑固で、通常の歯磨きでは除去することが困難です。
また、電子タバコでも歯の着色を引き起こす可能性があります。煙を通じてたばこを吸っている人だけでなく受動喫煙される方にも影響があります。
その他にも、長期間の鉄剤服用、一部の精神科薬剤、高血圧治療薬なども歯の着色を引き起こす可能性があります。
口腔衛生状態の悪化も、歯の黄ばみに大きく影響します。
適切な歯磨きができていない
強すぎるブラッシングや研磨剤の多い歯磨き粉の使用により、エナメル質が摩耗し、内部の黄色い象牙質が透けて見えやすくなります。
逆に、不十分な歯磨きでは着色汚れが蓄積し、歯の黄ばみが進行します。プラークや歯石の存在により、汚れが蓄積しそこに新たな着色物質が付着しやすくなるという悪循環を生み出します。
唾液
唾液の質や量も、歯の黄ばみに影響を与える要因の一つです。
唾液には歯の表面を清潔に保つ自浄作用があります。
唾液の分泌量が少ない場合や、唾液の質が悪い場合、この自浄作用が低下し、着色物質が歯の表面に長時間留まることになります。
その結果、着色が起こりやすくなります。
加齢や薬剤の副作用、病気などにより唾液の分泌量が減少すると、口腔内の環境が悪化し、歯の黄ばみが進行しやすくなります。
口呼吸の習慣がある人は、口腔内が乾燥しやすく、同様の問題を抱えることがあります。
着色を予防するためには
生活習慣
着色しやすい飲み物(コーヒー、お茶類)は飲む際にストローを使用して飲んだり、着色の原因となるものを摂取したあとはすぐに水で口をゆすいだりすることで、着色を軽減できます。
禁煙
タバコは歯の色だけでなく、歯茎の色、唇の色までどす黒くしてしまいます。このように、歯の美容にとってよくないのはもちろんですが、健康にとっても様々な悪影響が知られていますので、できれば禁煙するのがおすすめです。ご家族など受動喫煙される方の身体と歯を守る為にも禁煙を心がけてみましょう。
唾液を出すことを心がける
例えば、食事の時によく噛んで食べる、
また、よくしゃべることも唾液腺を刺激します。
最後に
この様に色素による着色は、複合的な原因で着色してしまい、毎食後に必ず歯磨きを行っている人でも、少しずつついてきてしまいます。
歯石を取ったりクリーニングを受けると歯は本来の色を取り戻し、歯の表面はツルツルになり着色汚れがつきにくくなります。適切な口腔衛生を維持し着色汚れの蓄積を防ぐことができます。