埼玉県八潮市の歯医者さん八潮駅前通り歯科医院の山本です。
皆さん、もうすぐG.Wですね。
今年は10連休な方も多いのではないでしょうか⁉︎
もうご予定は決まりましたか^_^?
これから暑い季節になるとイオン飲料を飲む機会が増えるかと思います。
イオン飲料は乳幼児、スポーツに励む小中学生や大人の方が脱水予防として飲まれるかと思いますが今日はイオン飲料が及ぼす影響についてお話させて下さい。
イオン飲料は糖質とナトリウム、カリウムなどのイオン、クエン酸などを含む「飲む点滴」をイメージして開発された清涼飲料水です。スポーツドリンクのほかに乳幼児専用の製品や経口補水液なども市販されています。
脱水症対策、熱中症の予防など「身体のためになる」というイメージがありますが、飲料中の酸によって直接、歯のエナメル質が脱灰されるため注意が必要です。
ジュースや炭酸飲料と同じで、糖質が入った酸性の飲み物なので長時間にわたって持続的に歯に触れている状態は酸蝕症や虫歯のリスクを高めてしまいます。
数値が低いほど酸性度が強いことを示すpH(ペーハー・pH=7が中性)では、歯のエナメル質はpH 5.4~5.5以下で溶け始めますが、イオン飲料はpH2~4と意外に強いのです。
だらだらと飲める状態をつくらず、必要時にあくまでも脱水予防として利用するようにしましょう。
また乳幼児への影響もあります。糖質の入っている飲料をずっと飲ませていると、お腹がいっぱいになってしまい
「ミルクを飲まない」「離乳食を食べない」などの悩みが出てくる可能性があると発売しているメーカーも注意喚起しています。
では、糖質が低めの「経口補水液」はどうでしょう?
従来のイオン飲料に比べ、糖質は低めですが、ナトリウムやカリウムが、より多く含まれています。
「医師から脱水状態時の食事療法として指示された場合に限り、お飲みください」というガイダンスのとおり、激しい下痢と嘔吐を症状とする軽度から中等度の脱水症状がある人向けの製品となります。
人間の身体にとって水分補給は大切なことです。また発熱時、下痢や嘔吐のときにはイオンの補給も必要です。
イオンは、細胞の浸透圧の調整や筋細胞・神経細胞の働きにかかわるなど、身体にとって重要な役割を果たしています。
ただし、食事を普段どおり摂取しているとき、イオンは足りています。そこに、さらに糖質やイオンを足してしまうと、かえってバランスが崩れてしまうのです。
通常の水分補給は水やお茶(カフェインが含まれているものは乳幼児には不向き)にすることをお勧めします。
イオン飲料の使い方はバランス感覚が大事なのです。