埼玉県八潮市の歯医者さん、八潮駅前通り歯科医院の山本です。
近年、日本人の半数が歯ブラシを用いた清掃に加えて歯の間の清掃や舌の清掃を行っています。
調査によりますと舌の清掃を行っている人は全体2割程度おり男女別にみると、ほぼすべての年代で女性に多く年齢別では20代後半から40代前半で約3割が舌清掃を行っているそうです。
マスク生活は舌苔が付きやすくなる⁉︎
コロナ禍の長かったマスク生活で口臭を自覚された方も多いようです。
口臭の原因とされているのが舌苔です。
舌苔とは舌の表面にある凹凸に口腔内の細菌や粘膜が剥がれてできた垢、食べ物のカス、唾液の成分、細菌・微生物などが溜まって形成されます。歯垢と同じような細菌の固まりです。
マスクを着用すると口の動きが制限され、口を動かす機会が減ります。これにより、唾液分泌の減少が起こる可能性があります。
さらに、水分を取る回数が減る、呼吸が浅くなり口呼吸になるなど口腔内が乾燥しやすく自浄作用が低下すると考えられます。そのため、プラークや舌苔が口腔内に付着しやすくなります。
舌苔が付きやすい場所がある⁉︎
舌苔には付きやすい場所があります。
舌の中央から奥の方にかけて付きやすくなります。
舌の後方は唾液による自浄作用が行き届かず、舌の運動時に歯や上顎に触れないなどの理由から舌苔が付きやすくなります。
反対に摩擦運動が強く起こる舌の先や縁には舌苔は付きにくくなります。
また唾液分泌の減少によって付きやすくなるため、緊張状態やストレス、服用薬剤の副作用によっても唾液が少なくなり影響すると考えられています。唾液量が正常でも、睡眠時無呼吸症候群や鼻疾患などで口呼吸になると舌苔も付きやすくなるので気をつけましょう。
舌苔が付きやすい食べ物では粘着性の高い軟らかい食べ物は付着しやすくなります。
摂取する食べ物によっても影響があるため、食事にも気をつけましょう。
舌のケアに使用する清掃具にはいろいろな種類があります。清掃部の形状にはヘラタイプ、ブラシタイプ、マイクロファイバータイプなどがあります。ヘラタイプとブラシタイプが合体した製品もあります。清掃部の素材にはプラスチック、エラストマー樹脂、ナイロン繊維、金属などがあります。使い方は共通して力を抜いて舌をなるべく前に出し、清掃部を舌の後方部に当て、後ろから手前にやさしく引くように数回動かします。
いかがだったでしょうか?
舌のケアでお口も体も健康に過ごしたいですね!
12月に入り本格的な冬の寒さも始まりました⛄️
風邪のシーズン、マスクを使う頻度も増えるかと思います。
上手に使い寒い冬を乗り越えて下さいね(^^)