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なぜ虫歯になるの?

埼玉県八潮市の歯医者さん、八潮駅前通り歯科医院 歯科衛生士の関根です。

桜も開花してすっかり春らしく暖かい気候になってきましたね。
春は新しい生活が始まる方も多く、クリーニングにいらっしゃる方も多いように感じます。

今日はなぜ虫歯ができてしまうのか?についてお話したいと思います。

残念ながら虫歯ができてしまった患者様とのお話の中で、こんな言葉を聞くことがあります。
「ちゃんと歯磨きしているのにどうして虫歯ができてしまうのですか?」
「あの人は真面目に歯を磨いていなくても虫歯にならないのに…」

私たちも歯周病や虫歯を予防するために歯磨きの指導を行っています。
しかし歯を磨いているにも関わらず虫歯ができてしまうのはなぜなのでしょうか?

虫歯をつくってしまう原因には4つの因子があります。

この図は『ニューブランの4つの輪』といいます。(ちなみにニューブランさんが発見しました)

虫歯を作ってしまう原因には主に、
①細菌
②歯の質
③時間
④糖分
があり、それら全てが重なった時に虫歯が発生するというものです。

この考え方だと意外と虫歯って4つも条件が揃わないとならないのに!?とさらにモヤモヤした気持ちになる方もいらっしゃるかもしれません。
ではひとつずつ詳しく御説明します

①細菌
口の中には虫歯や歯周病を引き起こす多くの種類の細菌がたくさん存在します。

人によって種類は異なり、数は常に変化します。

細菌の種類を変える事は出来ません。

細菌を減らす為には、ご自宅の「歯磨き」と歯科医院での「徹底的なプラーク除去」です。

ただし、細菌をゼロにするのは不可能です。
また歯を磨いているイコール歯が磨けていること、ではないためご自身のお口にあったブラッシングというものがとても大事です。
歯科医院で行う定期的なメンテナンスはこのために行っています。

②歯の質
歯の「質」は年齢、薬、生活環境、歯ミガキ、フッ素、遺伝…など色んな事が原因となり、個人的によって異なります。歯が弱くて虫歯になりやすい方もいます。 歯の質で遺伝的な、生まれつき、お薬によるものなど、改善できない事はあります。歯を強くする為には「フッ素」「キシリトールガム」などを上手く生活に取り入れましょう。

③時間
食べ物や飲み物を口にしてから歯を磨くまでの時間がむし歯の発生に関わります。 食後3分でお口の中は歯が溶けやすい酸性になります。
「脱灰」のお時間が長いほど歯が溶け出し、虫歯になってしまいます。
しかしずっと脱灰し続けるわけではありません。大体40分~1時間でまた中性に戻ります。

④糖分
食べ物や飲み物の中の糖分を細菌が利用して、虫歯の原因となる成分を作り出します。 虫歯の病原菌はお口に入ってきた砂糖(糖分)を食べ、歯を溶かす酸を分泌出来ない…と言うことになります。
しかし、私たちが口にするものには殆ど「糖分」は入っているため、とらない事は不可能です。
お話を伺うと「あまり甘いものはとりません。」とおっしゃる方もいますが、いわゆるお菓子、ではなく飲み物や食事も含まれます。仕事中に砂糖入りのコーヒーを飲みながら…はとてもリスクがあがります。
またチョコレートやソフトキャンディのような粘性の高い食べ物はより歯に停滞しやすくよりリスクが高いです。

つまり以上のことをふまえると、虫歯は歯磨きだけでなく、ご自身の生活習慣が深く関わっていることがわかります。

虫歯を防ぐためには

・徹底的なプラークコントロール
(歯ブラシだけでなく歯間ブラシやフロスがオススメです)

・ダラダラ食べを控える
・フッ化物、キシリトールガムを活用する
・歯科医院での定期的なメンテナンスを行う 

これらが大事です!
虫歯を防いでいつまでも健康なお口でいたいですね!!