皆さん、こんにちは!
八潮駅前通り歯科医院 院長の金田光正です!当院は埼玉県八潮市のつくばエクスプレス八潮駅北口徒歩1分の歯医者さんです!
顎関節症は、歯を削って調整するのか??
その時に日本顎関節学会のホームページを見てみましょう!
日本顎関節学会のホームページには、一般の患者様でも閲覧できる治療ガイドラインがあります。そこには『顎関節症患者様のための初期治療ガイドライン』として、そこでは、
・顎の筋肉が痛い、口が開かないなどの症状で、歯科医院で顎関節症と言われた方が、一般の歯科医院ではじめ治療を受ける場合を想定しています。
・非可逆的な(元に戻せない)治療を急がずに、顎関節症の病態やセルフケア(頬杖など顎に力を加える癖や咬みしめをやめ、普段上下の歯をくっつけないようにするなど)の説明を受けてから、セルフケアをしながら、ちょっと様子をみてもよいです。
とあります。
上記の治療ガイドラインに3つのQ&Aがあります。
1.問い:「顎関節症だから、歯を削って調整します」それって有効か?
解答:いきなり歯を削る咬み合わせの調整を受けるのは、できるだけさけましょう。
理由:顎関節症患者において、症状改善を目的とした咬合調整は行わないことを推奨する。※強い推奨/非常に低い質のエビデンスとされています。
2.問い:顎の筋肉が痛い時、スタビライゼーションスプリントは有効か?
解答:スタビライゼーションスプリントを使った治療を受けてもいいでしょう。
※スプリントを使った後の注意点とて、2週間後に、必ず歯科医院を受診を受けてくださいと、されています。咀嚼筋痛を主訴とする顎関節症患者において、上顎スタビライゼーションスプリント治療を行っても良いと、なっていますが、ここで大事なのは2週間使用して効果がない場合は外しましょうということです。
※弱い推奨/低い質のエビデンスとされています。
3.問い:顎関節症で口が開かない時、開口訓練は有効か?
解答:開口訓練をするのはいいでしょう。自己流ではなく、歯科医院で説明を受けてから、行ってください。
理由:開口障害を主訴とする関節円板転位に起因すると考えられる顎関節症患者(Ⅲbタイプ:関節円板がずっと外れている状態)において、関節円板の位置など病態の説明を十分に行ったうえで、患者本人が徒手的に行う開口訓練(鎮静剤の併用は可)を行うことを提案するとあります。
※弱い推奨/中の質のエビデンスとされています。
以上のように、Q&A方式で3つの内容を明記していました。
注意として、診療ガイドラインは、科学的根拠に基づいています。ガイドラインに示されるのは一般的な診療方法であるため、必ずしも個々の患者の状況に当てはまるとは限りません。
八潮駅前通り歯科医院では、顎関節症患者さんの対応を上記診療ガイドラインに沿って診療に当たっております。ささいな事でも、ご相談いただいてください!ご連絡・ご相談をお待ちしております。ご連絡の場合は当院受付TEL:048-998-2426までお願いいたします。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
八潮駅前通り歯科医院 院長 金田光正