埼玉県八潮市の歯医者さん「八潮駅前通り歯科医院」の若林です。
正しいゴックン!って???
いったい何のこと?と思われたかと思います。
物を食べる飲み込む事を嚥下(えんげ)と言いますが、これをイメージしやすいように、子供言葉でゴックンと表現してみました。
息をする事と食べる事、すなわち呼吸と嚥下は生命にとって、とても重要な行為です。
ですが、最近は「口呼吸」「異常嚥下癖」など呼吸と嚥下が不正常な子供が沢山見受けられるようになりました。
「お口ポカン」
「噛めない子供」
「噛まない子供」
「上手に飲み込めない子供」
「柔らかい物しか食べたがらない」
「発音が舌足らず」
「歯と歯の間に隙間がない」
「噛んだとき、上の歯が被さり下の歯が見えない」「いびきをかく」
「食べる時に舌がチラチラ見える」
「舌を出すと先が割れている(ハート舌)」
「クチャクチャ音をたてて食べる」
といった摂食機能の発達不全を疑う報告は、すでに30年近く前から小児保健や中学校の教科書にも掲載されていたようです。
発達不全は歯並びだけでなく、全身に大きな影響を与えてしまいます。
そして、これらの問題は「舌」が大きく関連しており、新生児期からの哺乳の仕方、指しゃぶり、おしゃぶり、離乳食の与え方、ストローの使用などを十分に注意していく必要があります。
舌は人間にとって、とっても重要な器官です。舌が発達しないと呼吸や嚥下、発音に問題が生じます。
中でも口呼吸によるリスクは大きく、歯並びや顔つきへの影響だけでなく、低身長や肥満、場合によっては発達障害などを引き起こしてしまう可能性もあります。
舌が上顎にぴたりとついていて、さらに前歯のすぐ後ろにある、というのが正しい舌の位置です。
これにより正しい呼吸が身に付き、顎の成長も助けられます。
一方で、舌が下がる「低位舌」は舌の位地が低く、前歯を押してしまっている状態です。
歯が前歯を押すことにより、歯並びが悪くなる原因になります。
「低位舌」は口呼吸(お口ポカン)の原因でもあり、口呼吸では空気中の有害物質や、調整されていない冷たい空気や乾燥した空気が直接肺に入る為、様々な症状につながります。
◎虫歯になりやすい
◎歯並びが悪くなる
◎口臭
◎姿勢が悪くなる→自律神経失調
◎顔の形成への影響
◎歯肉の炎症
◎のどの炎症 など
舌を中心とした、お口まわりの筋肉がしっかり発育していない状態を、日本口育協会では『口腔機能発達不全症』といい、0歳からの小児の全身の発達を口からみていく「口育」が必要と考えています‼️
*ひよこクラブ 6月号に「0歳からの口腔育成に取り組んでいる歯医者さんリスト」当院が掲載されています。
八潮駅前通り歯科では、口育を患者様にお伝えする「口育士」が在籍しております。
ゴックンのトレーニングは新生児から始まります。
ですので、産まれてくるお子さんの健口と健康の為に、妊娠期から口育のお話しを聞いていただきたいと考えています。
検診、クリーニング時に個室で対応させていただいておりますので、産後はベビーカー連れでいらしていただけると良いと思います。
不安なことや心配なこと、赤ちゃんや幼児の歯磨きの仕方などなど、お気軽にご相談ください❗