院長ブログ

顎関節症は生活習慣の中に潜んでいる!!

埼玉県八潮市のつくばエクスプレス八潮駅前にある歯医者さん、八潮駅前通り歯科医院の院長金田です。

今回は顎関節症は、日常生活習慣の中に潜んでいる!!
その要因を探っていきます。

顎関節症を発症させる要因として考えられる生活習慣には以下があります。
1.歯列接触癖(TCH※後述)
2.悪いかみ合わせ
3.歯ぎしり
4.食いしばり
5.ストレス
6.偏咀嚼(片側だけで咬む習慣)
このほか、うつ伏せに寝る習慣や、電話をあごにはさむ癖、頬杖をつく癖、あごいを突き出す猫背の習慣なども、
顎関節症の要因の一つになります。これらの日常のなにげない習慣が重なり合って顎関節症を引き起こします。

こんな生活習慣が顎関節症の要因になることもあります!
1.パソコンによる事務作業などを休憩をとらずに長時間していて、ふと気づくと上下の歯が接触している。
2.勉強やパソコンの使用で長時間机に向かっているが、姿勢が悪い。
3.フランスパンや、スルメといった歯ごたえのある食品を食べることが多い。
4.寝ている間に歯ぎしりや食いしばりをしている。
5.いつもうつ伏せで寝ている。
6.よく頬杖をつく。
7.スポーツの間食いしばる。
8.フルートなどの管楽器の練習をしている。
9.冷房のきつい場所で仕事をしている。
10.仕事での会議や接客業務で、緊張が長時間続く。
上記は、あごの関節や筋肉への悪影響を疑った生活習慣の例です。

※歯列接触癖(TCH)とは、必要のない時ににも上下の歯を接触させている癖のことです!



TCHとは
顎関節症の発症にはいくつかの要因が関わっていて、それらの要因は日常の生活習慣に潜んでいることをお話ししました。個々の患者さんによって、どんな要因をもっているか異なりますが、最近の調査から、ある一つの要因の重要性が明らかになってきました。それは歯列接触癖(TCH:Tooth Contacting Habit)という癖で、顎関節症の痛みで来院された患者さんの70%がこの癖をもっており、この癖を治すことで短期間で症状が改善されることもわかってきました。
本来、人間の上下の歯は、川路や食べ物かんだり飲み込んだりするときに瞬間的に接触しますが、それ以外のときには接触していません。上下の歯の接触時間は、1日の平均17.5分という計測結果がでてきます。ところが、会話や食事以外でも歯を接触させている人がいます・この必要のないときにも上下の歯を接触させている癖を、TCHと名づけました。
TCHが顎関節症を引き起こすメカニズム
上下の歯を接触させると口をとじさせる筋肉(咀嚼筋)が働きますので、接触が長時間に及ぶと咀嚼筋は疲弊してしまいます。また、咀嚼筋が働き続けることで顎関節は押さえ込まれる状態になり血流が低下して痛み敏感になります。こうしてTCHによって顎関節症を起こしやすくなるというわけです。

今回、生活習慣の中に潜む力が顎関節に及ぼすことを説明させていただきました。

これまでの内容にご質問等ございましたら、当院へお気軽にご相談してください。
ご来院お待ちしております。


八潮駅前通り歯科医院 院長金田