院長ブログ

睡眠と歯ぎしり

埼玉県八潮市のつくばエクスプレス八潮駅前にある歯医者さん、八潮駅前通り歯科医院の院長金田です。


本日は睡眠中におきる歯ぎしりについてお話させていただきます。

睡眠はその脳波と活動と眼球運動から、まずREM期とnon-REM期の分けられます。
non-REM期は更にステージⅠからⅣに分類されます。
ステージⅠは眠気がさした状態。
ステージⅡは浅い睡眠。
ステージⅢ、Ⅳは深い睡眠。
REM期は最も覚醒しがたい睡眠で、
入眠して2時間ぐらい経過すると出現し、ステージⅠに似た脳波である。
この段階では急速眼球運動、顔面、手足の攣縮が生じる。


夜間睡眠中、ステージⅠは比較的短く1~7分続く。
それからステージⅡ→ステージⅢ→ステージⅣ→REM期と進む。

各段階の持続時間は様々であるが、一巡るのに1.5~2.0時間かかる。これを一晩に
4~5回繰り返す。

一晩の睡眠のうち、ステージⅡが最も長く、全睡眠時間の約半分を占める。その次に長いのがREM期である。


睡眠中の歯ぎしりについて、脳波、筋電図、眼球運動などを同時記録した研究が多く報告されている、歯ぎしりの頻度とこの睡眠のステージとの関係については、ステージⅡに多く認められるとする報告や、REM期には多く認められないと報告などがあり、睡眠と歯ぎしりのステージと関係については意見の分かれるところであります。これは一部には睡眠中の歯ぎしりを記録する条件も影響していると思われる。


すなわち、いかに平常に近い睡眠状態で記録が行われたのか、また、連続したよるにおいて記録をが行われたのか、というこである。

しかしながら、睡眠中の歯ぎしりは睡眠のステージによらず、睡眠の深さが浅くなる時点に近接しておこる現象であることは確かのようです。


歯ぎしりの他、睡眠中の異常行動として呼吸障害(無呼吸症候群など)や異常運動が認められており、これらはすべて睡眠が浅くなるときに起きます。

睡眠中の脳波から約20秒間隔で周期性を持った変化が認められる。この周期性の
変化は中脳網様体の神経活動に起因すると推察され、『cyclic  alternathing
pattern(CAP)』と呼ばれています。このCAPは睡眠中の覚醒レベルの変化と関係しており、また自律神経系の変化にもよく対応している。夜間にみられる異常運動も周期性をもっており、CAPあるいは自律神経系の変化の周期とよく一致している。

これらのことから、夜間にみられる異常運動は、脳と自律神経系の周期的な変化に伴って起こる二次的なものとであると考えらていいます。


以上です。
ここまで読んでいただきありがとうございました。