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災害時の口腔ケア

八潮市の歯医者さん、八潮駅前通り歯科医院、歯科衛生士の小坂です。

先日、台風15号、19号の影響で日本各地で大きな被害がありました。被害にあわれた方に心よりお見舞い申し上げます。

近年では日本の各地で毎年のように災害がおこっています。

皆さんはどんな災害対策を取られているでしょうか?

水や食べ物は備蓄されている方も増えたと思いますが、避難グッズの中に歯ブラシは入っていますか?

 

災害時に口腔ケアは二の次になってしまいそうですが、災害時こそ健康を保つ口腔ケアが必要だと言われています。

口の中を清潔に保つことができないと、口の中の菌が身体に悪影響を及ぼす可能性があります。

特に肺炎になりやすい高齢者の方は注意が必要です。

口は肺への入り口です

避難所生活や水不足で口の中を清潔に保つことができないと、高齢の方では誤嚥性肺炎がおこりやすくなるので注意が必要です。

汚れた入れ歯も、肺炎をおこしやすくすると
考えられます。

口の中を清潔に保つためには、入れ歯の汚れを落とすことも大切です。食後には、できるだけ外して汚れをとりましょう。

避難所でインフルエンザなどの感染症が発生した場合、広がらないよう対策を取る必要があります。

うがいや手洗いを行うとともに、口腔ケアを行うとインフルエンザにかかりにくくなることがわかっています。

インフルエンザの増殖に関わる酵素は口腔内の細菌が出す酵素であるということがわかりました。

口腔ケアをする事で口腔内の細菌を減らし、インフルエンザの感染を防止できると考えられます。

【歯ブラシが無い時の口腔ケア】

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避難所生活などでハブラシがない場合は、食後に30mL程度の水やお茶でしっかりうがいをしましょう。

またハンカチなどを指に巻いて歯を拭い、汚れをとるのも効果があります。

【唾液腺マッサージ】

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唾液には口の中の汚れを洗い出す働きがあります。 水分をできるだけとり、あごの付け根=耳の真下の部分には唾液を作る唾液腺があります。この部分をマッサージしたり温めたりして、唾液を十分に出すよう心がけてください。

ガムをかむことも唾液を出させるよい方法です。

【少ない水での歯磨き方法】

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  1. 水・約30mLをコップに準備します。
  2. その水でハブラシを濡らしてから口の中へ入れ、歯みがきを開始します。
  3. ハブラシが徐々に汚れてきますので、ティッシュペーパー(あればウエットティッシュ)でハブラシの汚れをできるだけ拭き取り、また歯を磨く、これを小まめに繰り返します。
  4. 最後にコップの水で23回すすぎます。
  5. 一気に含むのではなく、23回に分けてすすぐほうが綺麗になります。

⚫︎液体ハミガキ、洗口液があれば水のかわりにお使いください。(水で􏰀すすぎ􏰁は不要です)

⚫︎うがい薬もお口を清潔に保つ􏰀のに効果的です。

☆災害時はまず身の安全を確保し、避難しなければいけない時は、健康に十分気をつけて過ごしましょう。