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歯磨き後のうがいについて

こんにちは。埼玉県八潮市の歯医者さん八潮駅前通り歯科医院、歯科衛生士の飯平です。

さて、突然ですがここで皆さんに質問です。     歯磨きをした後にうがいは何回されていますか?

ブラッシングについての知識はよく耳にしますが、うがいのことは知らない方も多いはず!

「口の中が泡いっぱいになる、または汚れが残っている気がしてうがいをしっかりして流したい」と思っている方が大半だと思います。私もその1人でした。

歯磨き後のうがいは実は一回が理想です。
しかも少量のお水でのうがいが良いです。
具体的にどのくらいのお水がいいのかと言うと    15㎖、、、ペットボトルのキャップ2杯程度の少量の水で良いのです。これにはちゃんと理由があります。

【薬効成分の効果を残すため】

多くの歯磨き粉には虫歯予防に働くフッ素や歯周病に有効な抗菌薬、抗炎症薬などの薬効成分が含まれています。

フッ素は、虫歯の原因となる菌の働きを抑え、再石灰化することで歯の表面が強くなり、虫歯になりにくくする働きがあります。
その働きを発揮させるためには、フッ素がお口の中に留まっていることがとても大事になってきます。
歯磨きをした後に何回もうがいをすると、フッ素が流れてしまい、お口の中に残るフッ素の量が少なくなり再石灰化の効果を低下させてしまいます。
さらに、歯磨き後のうがいの仕方を心掛けるだけが虫歯予防ではありません。うがい後にも注意すべきポイントがあるのです。それは1~2時間(最低でも30分)は飲食を控えていただくことです。こうすることで、再石灰化の効果を上げ虫歯予防に繋げることができます。

「そんな少ない量の水では、気持ちが悪い!」
という方には泡立ちの少ない歯磨き粉や洗口液がおすすめです!
またこれまで日本では、歯磨き粉のフッ素の濃度は1000ppmが上限とされていましたが、2017年3月、厚生労働省により国際基準(ISO)と同じ1500ppmを上限として配合することが認められるようになり以前よりも高濃度になりました。
2023年1月には主に幼児から小学生を対象としたフッ化物入り歯磨き粉の推奨される濃度の基準が変更されています。是非一度自分に合った歯磨き粉を歯科衛生士に相談してみてください。

歯磨きを終えた後は、歯磨き粉で磨いた際の汚れを落とすために、しっかりとうがいをすべきと考えがちです。
歯磨き粉に含まれる虫歯予防に大切なフッ素などの薬効成分を無駄にしてしまわないように、今日からうがいの仕方も意識してみましょう!