スタッフブログ

インフルエンザと歯周病

埼玉県八潮市の歯医者さん、八潮駅前通り歯科医院の小坂です。
今年の冬はインフルエンザが猛威を振るっていますが、皆さまの体調はいかがでしょうか。

8F72B937-2DDE-4BBE-8F12-DAD91B793A75歯ぐきが炎症を起こして腫れ、それが原因で歯も痛い、口臭がする、歯ぐきから出血するということがありますが、これは歯周病の症状です。
初期段階では自覚症状がない人が多いのですが、風邪をひいた、インフルエンザにかかった、睡眠不足や疲れたときなど、免疫力が低下しているときには悪化することがあります。
20代、30代にも多い症状で、歯周病菌が歯の組織内に侵入して感染し、菌が出す毒素で歯ぐきが炎症を起こします。
インフルエンザウイルスがむし歯を直撃するという報告はありません。ですが、インフルエンザにかかるということは免疫力が低下している状態なので、歯周病の初期の人がインフルエンザや風邪をきっかけに、歯ぐきも歯も痛い、口臭がするといった症状が現れる可能性は大いにあります。
歯周病は、その人の全身の状態と密接に関連します。前から進みつつあった歯ぐきの腫れや出血を放っておいた場合、インフルエンザによる熱や疲労が原因で、それまで表面化していなかった歯周病菌が活動し始めることがあるのです。
体力が衰えていると日ごろから持っている悪い部位や病気が悪化するのはよくあることで、むし歯や歯ぐきが痛み出すのもその一つです。
口の中には沢山の細菌がいますが、健康なときはだ液が菌を洗浄し、また、菌を飲みこんで胃酸でウイルスを不活化させています。不潔なときや免疫力が低下しているときは、その機能が劣るわけです。
F0B51585-E045-4C4F-8A25-15B851F7843D口の中のケアを実施した人とそうでない人のインフルエンザ発症率を比較すると、前者のほうが発症率が10分の1になった、という報告もあります。
高熱が出て辛い時は水や洗口剤で口をゆすぐだけでもいいので、少しでも口の中を清潔にしておきましょう。
また、日常で歯が浮く、歯ぐきから出血する、歯ぐきが腫れるなどの症状があれば、確実に歯周病を持っています。風邪をひいたり、インフルエンザにかかる前に、元気で体力があるときにむし歯や歯周病の治療をしておきましょう。