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歯科医院で使うもの

埼玉県八潮市の歯医者さん、八潮駅前通り歯科医院の小坂です。
急に寒くなったりまた暑くなったりして体調を崩しやすいので、皆さん気をつけてお過ごし下さいね。

今日は歯科医院で使われているものをご紹介します。

『今から歯の型をとります』と言われてピンク色の材料をお口の中に入れた経験のある方も多いと思います。
歯科では『歯型を採る=印象をとる』といいます。印象をとる材料を、印象材といいます。
型どりをする時に使うピンク色のもの、あれはアルジネート印象材と言って、水で練って歯型を採るもので、主な成分はアルギン酸ナトリウムといって昆布やワカメなどに含まれる粘りを持った性質があります。

アルギン酸は、色々な所で使われていて、食品にも、また歯磨き剤や、薬品やサプリなどにも使われているものです。

アルジネート印象材は最初は粉状のもので、水と混ぜて練り上げ、お口に入れるトレーに盛ります。
実はこのアルジネートを練るのには練習しないとかなり難しいものなのです。
私は今歯科衛生士学校の夜間部3年生なのですが、1年生の時に学校で授業があり、アルジネート印象材を練る練習をしました。最初はなかなか上手に出来なくて、学校ではもちろん、こちらの医院でも練習させてもらいました。

アルジネート印象材は水が多すぎても少なすぎてもダメで、水分と粉の比率がちょうど良くないとダメなのです。ちょうど良い硬さにすることで、お口の中でより正確に型を取ることができます。
練る時は中に入っている気泡を抜きます。気泡が入ったままだと型をとった時に気泡が邪魔をしてうまく歯の型がとれないのです。この作業を脱泡(だっぽう)といいます。
アルジネートを混ぜて、気泡を抜いてトレーに盛るまでを約30秒でやらなければいけないので、熟練が必要です。
そして練ったアルジネートは最初はトロッとした形状なのですが時間や温度で硬化していき、弾力がある性質に変わります。お口に入れてから外すまで約2分〜3分くらいです。

八潮駅前通り歯科医院では、目分量ではなく、水と粉の量は精密な秤で計っていつでもちょうど良い硬さになるようにしています。そして、自動の機械にセットしてアルジネートを練っています!機械で練る事で誰でも正確に一定の状態にアルジネートを練れるようになっています。

良い硬さ=より正確な型がとれる

ということになります。

歯科医師の先生がむし歯を取ったあとに詰め物が入る形に歯を削って整えます。そして、印象はその形を正確に写しとる事が目的なので、印象がうまくいかないと、詰め物やかぶせ物がきちんと合わないという事になります。

ごく微量の差を出来るだけ少なくするために、当院では水や粉を正確に計って自動練和機を導入しているのです。

むし歯かな?!
冷たい物や甘いものがしみる!
歯が欠けちゃった!
詰め物が取れちゃった!
という方、早めに治療を行いましょう。

当院では詰め物やかぶせものについての詳しいご説明をして、どんな詰め物や、かぶせ物がお一人お一人にとって良いのか、患者さんとお話しながら決めていきます。
是非当院にご相談ください。