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日本人は、本当に口がくさいのか? その1

埼玉県八潮市の歯医者さん、八潮駅前通り歯科医院の飯野です。

最近、他人の口臭が気になったのはいつですか?

大手各社から、口臭改善を目的とした「NONIO」、「ブレスラボ」などの商品が新しく発売されており、日本国民全体の意識の高まりを肌で感じます。特に、新社会人に近い年齢層をターゲットにして販売が展開されているそうです。それは、裏を返せば上司年代の口臭への不満で、実はビジネスコミュニケーションの障壁になっているという、一つの可能性を示しています。また。、日本の口腔ケア関連企業のオーラルケアが提供する、情報サイト「オーラルプロテクトコンソーシアム」が行ったアンケートによれば、在日外国人の7割が「日本人の口臭にガッカリした経験がある」と答えており、4割が「エチケットの1つとして日本人は口臭の改善を試みるべき」と答えています。すでに、オリンピックを来年に控えたホスト国としては看過できない事態なのかもしれません。

 果たして、日本人とくに、壮年世代は本当に外国人と比較して口臭が強いのか、そのためには、どのように対策をすればよいのか、検証してみたいと思います。

一般に、口臭は、口腔の乾燥や食事などが原因の生理的な口臭と、むし歯や歯周病を主な原因とする病的口臭に分けることができます。病的な口臭の原因は、嫌気性菌(酸素がない条件で増殖する細菌)が、歯肉、血液、むし歯や食べかすなどのたんぱく質を分解し、悪臭のするガスを発生させることによります。その匂いは、下水や玉ねぎが腐ったようなにおいと表現されますが、説明を聞いただけで、とてもじゃないけど、嗅ぎたい匂いではないですね。

本当に日本人は歯周病の人が多いの?

歯周病の世界的な指標は、軽度に関しては歯茎の出血、中等度以上に関しては歯と歯茎の境目の歯周ポケットの深さを指標にします。

WHOのデータベースから、中等度以上の歯周病を持つ人の割合を世界地図でヒートマップにしてみました。

CPI3以上の割合

赤い色が濃いほうが、歯周病の人の割合が多くなっています。日本の有病者の割合は、24%で統計データが存在する91か国中70番目になります。あれっ?先進国と比べても歯周病の人数が多いわけではなさそうですね・・・。歯周ポケットが深くなれば深くなるほど、嫌気性菌が活動する範囲が広くなるため、口臭も強くなるのではないかと考えられます。

本当に日本人は虫歯の人が多いの?

むし歯についても、WHOのデータベースから、一人当たりのむし歯の本数をヒートマップにしてみました。

ひとりあたりの齲蝕本数

日本人の一人当たりのむし歯の本数は1.3本で、統計データが存在する68か国中50番目になります。あれっ?むし歯の数も特別多いわけではないんですね・・・・。

これって言いがかり?

歯周病もむし歯も数が少ないのに、日本人の息がくさいなんて、どういうこと?マウスウォッシュや歯ブラシを売りたい会社の陰謀ではないかと、疑いたくなりますよね。そういう側面も全くなくはないですが、実はそうともいえない理由があるんです。気になりますよね?書く内容が長くなったので、今日はここまで。それではまた、次回の更新をお楽しみに。