埼玉県八潮市の歯医者さん、八潮駅前通り歯科医院の山本です。
「タバコは百害あって一利なし」
この言葉を聞いた事ある方は多いかと思います。
タバコに含まれる有害成分や発がん物質が身体中の細胞を傷つけ、循環器疾患、呼吸器疾患、がん、生殖系への障害をもたらします。
依存性もあるため、やめたくてもやめられないという声も実際よく聞きます。
そのタバコが実は最初に煙にさらされ、もっとも強い影響を受けるのが口腔内になるのはご存知ですか⁉︎
喫煙と歯肉着色
タバコを吸いはじめたり、受動喫煙の環境にあると、最初に認められるのが歯肉の着色です。ニコチンやタールなどの有害物質から歯肉を守るためにメラニン色素がつくられ、歯肉は黒ずみ、ロール状に肥厚し硬く繊維化していきます。特に若年者は影響を受けやすく子供に歯肉着色がある場合、親の喫煙率が7割を超すと報告されています。
もちろん、喫煙者本人の歯肉も着色していきます。この着色は「量依存性」があるといわれ、喫煙本数と喫煙経過年数が多いほど、着色は濃く広くなっていきます。
喫煙と歯周病
タバコの煙には、三大有害物質として一酸化炭素・ニコチン・タールが含まれていますが特に歯周組織に対しては、ニコチンの血管収縮作用による影響が大きいといわれています。喫煙者は歯周炎の特徴である歯肉からの出血が少なく、局所的に骨喪失が進行し、歯周治療の反応も悪く、予後が非常によくありません。歯周病になりやすく治癒しにくいため当然、喪失歯も多くなります。
⚪︎「タバコでストレス解消」と言うけれど
喫煙者はタバコを吸わないとニコチンの血中濃度が下がり、イライラ、落ち着かない、集中困難などのニコチンの離脱症状が起きます。
これはストレスを感じた時の症状と似ています。そして、喫煙してニコチンが吸収されると直ちに離脱症状が改善されるため、ストレスが解消されたと「錯覚」が起きます。
ニコチンが切れれば再びこれらの症状が発生するために吸いつづけるという悪循環に陥ります。つまり、タバコを吸うことで新たなストレスをつくりだしているのです。
⚪︎「新型タバコだから」と言うけれど
新型タバコは、従来の燃焼式タバコに比べてタール(タバコ煙中の有害物質のうちの粒子成分)が削減されていますが、依存性物質であるニコチンやその他にも多量の化学物質が含まれているため、けっして身体にはよくありません。
健康のためには、従来のタバコから、新型タバコへ移行するのではなく、すべてのタバコ製品をやめるべきであります。
日頃から患者さんの健康のため「禁煙支援」を行なっています。
来年の目標は禁煙にしてみませんか⁉︎
おタバコを吸っている方、是非ご相談下さい^_^