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歯磨き剤の成分

今回は、歯磨き剤には何がはいっているのか、そしてどんな効果があるのか詳しくご説明したいと思います。

再石灰化を促す

再石灰化とは、脱灰による歯のダメージが修復され、元の健康な状態に戻る現象です。唾液中のリン酸カルシウムの働きによって起こります。 

フッ化物は、リン酸カルシウムの反応性を高める働きがあり、再石灰化を促進します。

歯垢による酸の生成を抑える

歯に付着した歯垢内の細菌は、糖質から酸を生成します。フッ化物は細菌の働きを抑制し、虫歯の原因となる酸の生成を抑えます。

フッ素入り歯磨き粉の種類

フッ素入り歯磨き粉には、濃度、形状ともに様々な種類があります。

塩化セチルピリジニウム(CPC)とは

歯磨き剤だけでなく、洗口液やトローチなどにも広く使用される安全な薬品で、口腔内に浮遊している性細菌に対して強力な殺菌作用をもっています。

CPC は最近が集まってできたヌルヌル、バイオフィルムといいますが、その表層の細菌に付着して持続的な殺菌効果を示します。

塩化セチルピリジニウム(CPC)の効果

イソプロピルメチルフェノール(IPMP)とは

細菌が産生するバイオフィルムは、薬剤の浸透を妨げるはたらきのため、CPCはバイオフィルム表層の細菌には効果的ですが、バイオフィルム内部までは浸透しません。

それに対してIPMPは、親水性(水になじみやすい性質)と疎水性(水になじみにくい性質)の中間の性質をあわせもっています。

そのため、バイオフィルムへの浸透性にすぐれており、強い殺菌作用を発揮します。

当院で扱ってる、システマデンタルペーストαにこのIPMPが配合されています。

イソプロピルメチルフェノール(IPMP)の効果

歯磨き剤に含まれている成分にはこのような色々な効果があり、患者さんに合わせた歯磨き剤をお勧めできるのも、歯科医院ならではです。

是非、お気軽にスタッフにお尋ね下さい。