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乳歯が抜けたら

埼玉県八潮市の歯医者さん 八潮駅前通り歯科医院 歯科衛生士の小坂です。

みなさんは、乳歯が抜けた記憶はありますか?お子さんの乳歯が抜ける時期をご存知ですか?

乳歯は生後6ヶ月ごろから生えはじめ、平均すると2歳半ごろまでに生えそろいます。乳歯の数は通常で20本。そして、5~6歳ごろに最初の永久歯である「六歳臼歯」が生えてきます。乳歯の奥に生えてきて、永久歯の歯並びや噛み合わせの基本となる大切な歯です。

「六歳臼歯」が生えてくるのと同じころに、下の前歯から順次生え替わってきます。最終的にすべての永久歯は、14歳ごろまでに生えそろいます。生え替わる順番や時期には個人差があるので、6歳を基準に前後2年くらいのズレならあまり気にしなくても大丈夫です。

日本では昔、乳歯が抜けると「下の歯は屋根の上に、上の歯は縁の下に投げる」という習慣がありました。これは次の永久歯がしっかり生えるようにとの願いが込められた伝統です。そして投げる時に「ネズミの歯になぁれ」などと唱えて強い永久歯が生えてくる事を願ったんだそうです。これはネズミの歯が生涯伸び続けるという事が元になっています。乳歯を投げる習慣は日本独特なものではなく、中国や韓国、タイ、カンボジアなどのアジア諸国でも広く見られます。

現在の日本では集合住宅も増えたため屋根や縁の下などがなくなり、だんだんと乳歯を投げる事はしなくなったようです。

ヨーロッパやアメリカでは抜けた乳歯を枕の下に入れておくと、小さな歯の妖精(tooth fairy)がこっそり歯をもらいに来て、コインや小さなプレゼントに交換してくれるという言い伝えがあります。

歯の妖精は綺麗な乳歯だけを持って行くと言われるので、虫歯予防にも一役買っているのではないでしょうか。

ちなみにスペイン語圏諸国(スペイン、アルゼンチン、メキシコ等)では妖精ではなくネズミ(Ratoncito Pérez)がお金に換えてくれるそうです。

乳歯が抜けた後の習慣は世界中にあり、内容に差はあれ永久歯が健やかに生えてくることを祈っている事に変わりはないですね。

もし乳歯を記念に取っておき家庭で保存する場合はしっかりと洗って消毒するようにしましょう。

抜けた歯には血や汚れ、細菌が付いている場合があり、そのまま保存すると虫が湧いたり歯が変色したりすることもあります。

しっかり洗って消毒して乾燥させてからの保存をお勧めします。

歯ブラシや楊枝などでよく汚れを落として水洗いし、歯が入る小さな容器(ペットボトルキャップなど)にオキシドールを入れ半日から一晩浸けておきその後流水でよく洗い、乾燥させてから保存するとよいでしょう。

もし、お子様が以下の状態に当てはまるようでしたらご相談下さい。

  • 永久歯が正しい位置に生えてこない
  • 乳歯が虫歯になっている
  • 反対側の歯は抜けたけど逆側が抜ける気配がない
  • 乳歯が損傷している
  • 歯茎が膿んでいる
  • 歯がグラつくのが早い

他にも何か気になることがあれば、ご相談ください。

当院には検診や治療に来たお子様にご褒美のガチャポンがあります。

お子様の治療や検診が終わったあとは「頑張ったね、歯が綺麗になって良かったね」と声をかけてあげてください。

是非ご家族皆さんで定期的に歯科検診を受ける事をおすすめします。スタッフ一同お待ちしております。