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歯周病予防のための洗口液の使い方

埼玉県八潮市の歯医者さん、八潮駅前通り歯科医院歯科衛生士の石毛です。

早いものでもう12月、、、2020年も終わりを迎えようとしていますね。

さて、本日は歯周病予防のための効果的な洗口液の使い方についてお話します。

テレビのCMなどでは、洗面台の前に立ったタレントが、洗口液を口に含み、数回クチュクチュとうがい。そして爽やかな画面効果とメロディーの後に白い歯を見せて微笑む、というパターンがよく見られます。 

これはCMの制限時間上、仕方ないのでしょうが、洗口液の効果を引き出すには歯磨きとの併用が理想的です。

洗口液を使う時は

まず、歯を磨きましょう!

ポイント1

バイオフィルムを歯ブラシで壊す

歯周病の一番の原因は、細菌の塊である『バイオフィルム』(プラーク)です。

バイオフィルムは歯の表面に細菌たちが集まってできる膜状の集合体です。この膜は歯周病菌などの細菌たちを外敵から守るバリアとなり、洗口液などの殺菌成分はバイオフィルムができていると届きづらくなります。

ですから、洗口液を使う際には、このバイオフィルムを物理的に壊さなくてはなりません。そのために必要なのが歯磨きです。

※ちなみに「洗口液を使えば歯磨きはしなくてもいい」と考えている方もときどきいますが、洗口液は歯磨きの代わりになるものではありません。

歯ブラシでバイオフィルムを取り除いて、洗口液の成分が作用しやすい状況を作ることが大切です。細菌は舌や粘膜にも生息していますので、歯ブラシをお口の粘膜に優しくあてたり、舌ブラシで舌苔を取るとさらに良いです。

ポイント2

バイオフィルムが厚くなる前に洗口液を

洗口液にも種類があり、歯やバイオフィルム、粘膜の表面に付着して歯周病菌などを攻撃するタイプ、又、バイオフィルムの内部に浸透して細菌を攻撃するタイプがあります。これは含まれる成分によって異なります。

どちらも歯磨きから時間が経ってしまい、バイオフィルムが成熟して厚くなると攻撃する力(殺菌作用やバイオフィルムの再形成を抑制する力)を効果的に発揮できないため、出来るだけ歯磨き後あまり時間を空けずに洗口液を使用しましょう。

ポイント3

20〜30秒しっかりすすごう

洗口液が効果を発揮するには、使用方法に記載されている時間だけすすがなくてはなりません。ラベルには、「口に含み、20〜30秒ほどよくすすいでから吐き出してください」などと書かれています。この20〜30秒という時間は意外に長く、実際はかなり短い時間しかすすいでいない方も多いようです。所定の時間分、しっかりすすぎましょう。

以上が歯周病予防のための効果的な洗口液の使い方になります。

今後、洗口液を使うときには3つのポイントをしっかり意識して使用してみてください。

当院でも洗口液の販売をしております。

気になる方は気軽にスタッフにお声がけください♪