埼玉県八潮市の歯医者さん、八潮駅前通り歯科医院歯科衛生士の昆野です。
最近寒さも一段と厳しくなり、いよいよ冬本番という季節になりましたね。
そして、今日はクリスマス!
皆さんはクリスマス、どんな思い出がありますか?
私は、幼い頃毎年クリスマスの日の朝になると、いつもより1時間も2時間も早く起床し、枕元に置いてあるプレゼントを開けるのが楽しみだった思い出があります。
さて、そんな今日はお子さんの食事とお口の関係性について投稿していきたいと思います。
よく『好き嫌いが多くて…』『食べるのが遅くて…』『食べるのが早くて、よく噛んでいるのかわからない…』という相談を受けることがあります。
実は、この問題には様々な原因が考えられます。
好き嫌いが多くて心配…
そんな時は
- 噛む機能が弱いのではないか
- 新しい食材に抵抗があるのではないか
- 歯の噛み合わせが悪く、噛みにくいのではないか
- 歯が生えそろっていないのではないか
- 虫歯があり噛みにくいのではないか
というような原因の可能性が考えられます。
『やわらかいもの(ご飯やうどんのようなもの)は食べても、固形物(野菜やお肉のようなもの)がなかなか食べられない』という場合、噛む機能が弱いのが原因になっていることがあります。この場合、離乳後期(9ヶ月頃〜)の時期にモグモグの練習が十分に出来ていなかった可能性があります。もし、思い当たるようであれば奥歯でスティック野菜などを噛ませて「シャリシャリ」といった音を楽しみながら噛む体験をさせてあげるのも良いです。
食べるのが遅く、食事に時間がかかってしまう…
そんな時は
- 噛む機能が弱いのではないか
- 気が散る環境で食べているのではないか
- 食事が楽しくないのではないか
というような原因の可能性が考えられます。
好き嫌いと同じく、噛む機能が弱くて食べるのに時間がかかっている可能性があります。そのほかに、テレビを見ながら食事をしている環境だと、お口が止まってしまいやすかったり、食事のたびに怒られて食欲不振になっていたりなど、理由は様々でしょう。また、ぜんそくや心疾患など全身疾患のあるお子さんも、食事がゆっくりのことが多いです。
「食べ終わるまで食事を終わらせない」ということが習慣化すると食事が苦役になり悪循環になってしまうので、20〜30分で切り上げ、外遊びなどで気分転換するなど工夫してみることも良いです。
食べるのが早く、よく噛んでいるのか分からない…
そんな時は
- 噛む機能を十分に獲得できていないのではないか
- せかされて食べているのではないか
- まだ哺乳していて舌の使い方が未熟なのではないか
という原因の可能性が考えられます。
離乳後期に始まるモグモグと、すりつぶす機能がうまく獲得できていないかもしれません。離乳食を早く進めすぎたり、逆にいつまでもペースト状のものを食べていると、練習が十分にできずにいることがあります。
舌でつぶせる程度の柔らかさのもの(卵焼きや豆腐、ハンバーグ、煮大根など)を前歯でかじり取らせたり、奥歯で噛み潰させたりして噛む体験をさせて練習してみると良いです。
このほかにもお子さんのこと、もちろんご自身のことでも気になることがあれば、いつでも相談していただければと思います。
また次回の投稿を楽しみにお待ち下さい♪