埼玉県八潮市の歯医者さん、八潮駅前通り歯科医院の八重樫です。
皆様、新年明けましておめでとうございます!
2022年もスタッフ一同、患者様に安心して通院していただけるよう努めてまいります。
本年もよろしくお願いいたします!
空気が乾燥する季節になりましたね。
朝起きたときにのどの痛みを感じる人も多いのではないでしょうか。これは、就寝中の口呼吸が原因の一つ。また、長時間マスクをつける生活も口呼吸を招きやすくなります。口呼吸は感染症をはじめ、さまざまな健康リスクにもつながります。
今回は「口呼吸」と「鼻呼吸」についてお話します。
普段無意識にしている呼吸ですが、空気を吸ったり吐いたりするのが、鼻からか口からか意識したことはありますか?テレビを見ている時、ボーっと歩いている時、眠っているときなどに「少しでも口を開けているかも?」と思い当たる人は、口から息を吸って吐いている=口呼吸をしている可能性があります。
【 口呼吸と鼻呼吸の違い】
☆ 鼻呼吸
鼻から呼吸することで、空気中に漂う雑菌やほこりなどの異物の大部分が、自然にろ過されるしくみになっています。
☆ 口呼吸
口呼吸は、刺激物や異物を直接体内に吸い込んでしまうため、身体の免疫機能を直撃してしまいます。
では、口呼吸は何が問題なのでしょうか?
口呼吸は、みなさんが想像されているより、はるかに体に影響があり、健康を左右するといっても過言ではありません。
<口呼吸による様々な問題>
1.風邪・アレルギー鼻炎・喉の疾患になりやすい
空気中の無数のホコリや花粉、目に見えないウィルスや化学物質など、私達にとって好ましくない物をダイレクトに体内に取り込んでしまうため、免疫力が低下します。
鼻から入った空気はこれら異物の多くが除去されるので、口から入る空気より、感染症にかかるリスクが少なくなります。
2.虫歯や歯周病になりやすくなる
口腔内が乾燥するので、唾液による殺菌や消毒作用が発揮されず、口の中は雑菌などが常に繁殖しやすい状態になります。むし歯や歯周病が起こりやすく、口内炎、ヘルペスなどもできやすくなります。
3.口臭がしやすくなる
口臭の原因は様々ですが、「口の臭い」と書くように、多くはお口の中に原因があります。
口呼吸により唾液が減少すると、唾液の自浄作用が弱くなり、食べ物やプラーク(細菌の塊)が歯と歯の間などに残りやすくなります。
お口の中が乾燥することで、さらに細菌が繁殖しやすくなるため、口臭の原因となります。
4.口まわりの筋力の低下によって面長・たるみがちな顔つきになる
お口の周りには、多くの筋肉がついており、口を動かす筋肉以外にも、表情を作る筋肉も含まれます。
口呼吸の方は、お口周りの唇や頬の筋肉が弱いことが多く、ぽかんとお口を開けたままのだらしない口元になります。
また、表情筋も弱いことが多く、感情に乏しい顔貌になります。
5.歯並びや姿勢が悪くなる
歯は、頬や唇の筋肉、舌などがそれぞれに機能した状態で、力のバランスがつり合った所に並ぶようになっています。口が開いている時間が長いと、唇などの筋肉がうまく発達せず、本来、歯を外側から抑えている力が弱くなるため、歯が前に出てきてしまいます。
<口呼吸の自己チェック>
□いつも口を開けている
□目が覚めた時、口の中がネバネバしている
□風邪をひきやすい
□食べるときにクチャクチャ音をたてる
□朝、起きたときにのどがヒリヒリする
□歯のかみ合わせが悪い
□くちびるがよく乾く
□口臭が強い
□タバコを吸っている
□激しいスポーツをしている
〈 口呼吸をしている人の特徴 〉
- お口を閉じると梅干しのような見た目になる
- 下唇が分厚い
- 前歯が飛び出している
- いびき、歯ぎしりをする
- 口角の高さが違う
- まぶたが腫れぼったい
- 唇が乾くのでリップが友達
- 目の大きさが左右で違う
- ご自分では鼻呼吸をしていると思っている
【鼻呼吸改善方法】
1、一日に何度も意識して鼻呼吸をする
歯並びや鼻に問題がなくても、単に習慣や癖で口呼吸をしている場合があります。
その場合は、口が開きっぱなしになっていないか、きちんと鼻で呼吸をできているかを、1日のうちで何度も意識して気をつけることで、口呼吸から鼻呼吸へ改善されることがあります。
口呼吸は、舌の位置が大きく関連しています。
そこで、口呼吸を治すためには、まず筋力の低下した舌の筋肉を強くするトレーニングが必要となります。
2、あいうべ体操
舌のトレーニング法として、道具もいらず、とても簡単な方法が、内科の今井一彰医師が考案したあいうべ体操というトレーニング法です。
もちろん、お子さんにも簡単です。
①「あ〜っ」と大きくお口を開ける
②「い〜っ」と大きくお口を横に開く
③「う〜っ」とお口を大きく前に突き出す
④「べ〜っ」と舌を前に突き出して、さらに下にそらす
これがあいうべ体操の基本的な方法です。
これら4つの動きをまとめて1セットとして、1日30セットくらいしましょう。
声は出しても出さなくても構いません。
毎日続けていれば、およそ1ヶ月ほどで舌の筋肉だけでなく、口輪筋まで鍛えられて口呼吸が改善してくるでしょう。
みなさんは口呼吸、鼻呼吸のどちらでしたか?
是非この機会に鼻呼吸意識してみてはいかがでしょうか?
気になる症状ありましたらお気軽に歯科医院にご相談お待ちしております(*^^*)