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歯並びと悪習癖のお話

埼玉県八潮市の歯医者さん、八潮駅前通り歯科医院の歯科衛生士関根です。

外に出るのも危険なくらい暑い日が多いですね。皆さん熱中症にはお気をつけください。

さて、今日は歯並びと歯並びに影響を与えるお口の悪習癖についてお話したいと思います。誰でもキレイな歯並びが良いなと思いますよね。でも素敵な歯並びは見た目だけではなく機能的にも素晴らしいのです。

☆歯並び・咬み合わせと虫歯、歯周病との関係☆
歯並びが悪い場合は、デコボコの部分の歯磨きが難しいため一生懸命歯を磨いていても汚れが取りきれないことが多いです。取り残した汚れの中の細菌が、虫歯や歯周病を引き起こす原因になります。

また、咬み合わせが悪い人の中で、唇を閉じることが大変でいつも口が開いてしまい口で呼吸をしている人も多く見受けられます。このような人の場合口の中が乾燥しやすく、虫歯や歯周病の進行を防いでくれている唾液が、歯や歯ぐきに行き渡りません。よって虫歯や歯周病になりやすい状態と言えます。

歯並びを整えたり、前歯を後退させて自然に口が閉じれるように治療することは、美しくなるだけでなく虫歯や歯周病にかかるリスクを少なくする効果もあるのです。

☆矯正治療と咀しゃく機能との関係☆
歯並びやかみ合わせが悪いと、上下の歯のかみ合っている場所は当然少なくなりますから、物をかみ砕く(咀しゃく)効率は悪い状態です。矯正治療によりかみ合わせを治療することは、当然この咀しゃく機能の向上につながり胃腸への負担を軽減すると言われています。

☆歯並び・かみ合わせと発音・飲み込みとの関係☆
上下の前歯がかみ合っていなかったり、かみ合わせが逆だったりすると、特定の音が発音しにくいことがあります。また、飲込みがうまく出来ず、飲み込む時に舌が上下の歯の間に出て来てしまう方の場合、かみ合わせに問題が生じることが多いです。

このように、歯並びやかみ合わせの異常は、咀嚼だけでなく発音や飲み込みといったお口の機能とも大きく関わっています。

では次に歯並びに影響を与える悪い癖についてお話します。

無意識に行なっている癖が、歯並びやかみ合わせに影響していることをご存知でしょうか?はちょっとした力でも繰り返しかかることで少しずつ動いてしまうそうです。こういったお口の悪い癖を「口腔悪習癖」といいます。

☆指しゃぶり・爪を噛む癖☆
4・5歳になっても指しゃぶりをしていると、少しずつ歯が動き、出っ歯、受け口などの原因となります。

☆頬杖☆
頬杖をつく癖があると、かみ合わせが深くなったり左右にずれてしまったりします。特にお子さんの頬杖はあごの成長を抑えてしまい、骨格が小さくなることで歯並びまで悪くなる恐れがあります。

☆舌癖☆
上下の前歯に舌を押し当てる癖があると少しずつ前歯がかみ合わなくなり、隙間ができてしまいます。
また、乳児はもともと舌を前に出して食べ物を飲み込みますが、歯が生えてもこの習慣が残っていることがあります。しっかりチェックして正しい飲み込み方ができるようにしていきましょう。
また、舌で奥歯を押していると奥歯が揺れる原因にもなります。



☆唇を噛んだり吸ったりする癖☆
上唇を噛んだり吸ったりする癖があると受け口に、反対に下唇を噛んだり吸ったりする癖があると出っ歯になってしまいます。子供さんだけでなく大人にもみられる癖ですので意識してしっかり直すことが大事です。

意識してみると、そういえば…と思い当たる癖があるかもしれません。

しっかり噛める歯並びのためにも悪習癖気を付けたいですね!また歯並びで磨きにくいところは補助清掃用具を使ってケアすることが大事です。是非スタッフにご相談ください。