スタッフブログ

メンテナンスについて

こんにちは!埼玉県八潮市の歯医者さん、八潮駅前通り歯科医院の歯科衛生士の関根です。

最近、寒い日が増えてきましたね。風邪やインフルエンザも流行る時期なのでより手洗いうがいを徹底したいと思います。

本日はメンテナンスについてお話ししたいと思います。

数ヶ月から1年以上にわたって、治療のために歯科医院へ通い続けて、ようやく治療も終了となると、誰もがほっとするものです。
仕事が忙しくて治療を中断したままの方もいるのではないでしょうか?
継続して通院する努力は大変なものですが、治療が終了してもここで安心してはいけません。
お口の中は、「メインテナンスフリー」というわけにはいきませんので、歯科医院のブラッシング指導で教えてもらった方法を毎日実践することが重要です。

メンテナンスの目的

メインテナンスとは、「治療によって得られたお口の健康な状態を持続させ、再発を防止すること」を目的としています。
毎日各自が行っている歯ブラシ、デンタルフロス、歯間ブラシなどを使ったパーソナルプラークコントロール(セルフケア)が重要なのは当然ですが、このパーソナルプラークコントロールで及ばない部分を、定期的なプロフェッショナルプラークコントロール(プロフェッショナルケア)で補ってあげるのがメインテナンスです。

治療が終了した後は、3~6ヶ月ごとの定期検診の受診をお勧めします。歯周病は細菌の感染によって引き起こされる炎症性疾患です。歯と歯肉の境目(歯肉溝)の清掃が行き届かないでいると、そこに多くの細菌が停滞(歯垢の蓄積)し、歯周病が再発します。
したがって、この細菌の停滞(歯垢の蓄積)を除去し続けることで歯周病の再発を予防することができ、お口の健康を維持することができます。
細菌の集団である歯垢は、毎日の適切なブラッシングでほとんど除去することが出来ます。しかし深い歯周ポケットの中や歯並びの悪い所にある細菌はブラッシングでは除去できません。これらは歯科医院にて専門的なクリーニング(PMTCといいます)を行なうことによって除去することができます。
歯周病は再発の多い病気といわれています。治療により症状が改善したとしても、そこは一度歯周病に侵されたところです。治ったとしても溶けてしまった骨が完全に元通りに戻るわけではなく、ほとんどが歯と歯肉がそっと寄り添うような形で治っているのにすぎません。油断は禁物なのです。ブラッシング不足や、メインテナンスを怠ると細菌が活動しはじめ歯周ポケットが深くなります。そして容易に再発をおこします。
また残念ながら治療に限界があるため、部分的に治りきらないところが残ることもあります。しかしそのような部位でもメインテナンスを継続することにより、歯周病の進行を食い止めることができます。
メインテナンスはどのようなことをするのでしょうか?

メンテナンス(PMTC)とは

「PMTC」、耳慣れない言葉かもしれません。PMTCとは『プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング』の略で、「歯科医師・衛生士のように特別な訓練を受けた専門家により、器具とフッ化物入りペーストを用いて、すべての歯面の歯肉縁上および縁下のプラークを機械的に選択除去する方法」となってます。


最近PMTCが浸透してきた背景として、患者さんのホームケアを中心としたプラークコントロールだけでは、健全な口腔衛生状態を保つことが難しいことが明らかになっています。患者さんだけではコントロールしきれない部分を見つけ出し、そこを専門家が維持管理していくことで、私たちと患者さんが共通の目的を持つことができ、より強い信頼関係が生まれるものと考えています。

主にむし歯の治療を受けていた方で歯肉に問題がない場合は、3~6ヶ月に1回のメインテナンスを受けましょう。 一方、歯周病の治療を受けていた方は、もう少し短い間隔でメインテナンスを受けましょう。
歯周ポケット内の歯周病原菌である細菌(グラム陰性菌群)は、処置をした後12~16週で、元の細菌叢に戻る傾向があります。 そこで細菌の量が悪影響を起こし出す前に、プロフェッショナルプラークコントロールを行う必要があります。

是非メンテナンスを受けて大切な歯を守りましょう!!