こんにちは。埼玉県八潮市の歯医者さん八潮駅前通り歯科医院、歯科衛生士の昆野です。
皆さん『歯並びが良い・悪い』というのはいつ頃から始まってくるのでしょうか?
遺伝でしょうか?
歯が生えてきてからでしょうか?
…実は、歯が生え始める前の習慣から少しずつ影響しているのです。
良いお口を育てる方法やポイントは沢山あり、今回の投稿だけでは長くなりすぎて書ききれないので、私の投稿の回で何回かに分けて書いていこうと思います。
今日はまず、赤ちゃんの授乳に関することをまとめていきたいと思います。
授乳の仕方として、完全母乳、完全ミルク、母乳とミルクの混合で育てる方法があります。
赤ちゃんはお母さんのおっぱいを飲む時、舌や口周りの筋肉を上手く使って、口腔機能を発達させていきます。
ミルクを赤ちゃんに与える時に必要になるのが、哺乳瓶です。哺乳瓶もデザインの可愛いものや種類がたくさんありますが、中には口周りの筋肉をあまり使わなくても飲めてしまう、哺乳瓶を逆さまにするだけでミルクがポタポタと垂れてきてしまうような哺乳瓶もあります。そのような哺乳瓶はお口の機能をほとんど使わず飲めてしまうので、お口の機能の発達不全に繋がってしまいます。
そこで歯科衛生士かつ口育士の私がオススメする哺乳瓶はこちら『Bean Stalk(ビーン スターク)』です。
この哺乳瓶の人工ニプルは赤ちゃんが母乳を飲む時のように、上手にお口の機能を使わないとミルクが出てこない仕組みになっているので、人工ニプルでありながら赤ちゃんに必要な動作を自然と身につけることができます。
(※画像はビーンスタークHPより)
私も産後1ヶ月間は母乳とミルクの混合で育てていたので、その時にこの哺乳瓶を使用していました。
また、哺乳瓶でミルクを与えるとき、赤ちゃんがミルクを飲むときの人工ニプルのくわえ方や姿勢・体勢も重要になってきます。
赤ちゃんはお母さんの乳首を吸うとき、お口を大きく開けて下顎を前に出し噛む動き(上下運動)をしながら、唇と舌で乳首を取り込み、舌で乳首を上あごに押し付けてしごくようにして母乳を絞り出しています。
これを人工ニプルでも同じように再現するために、浅く人工ニプルを咥えさせるのではなく、しっかりと咥えさせ、唇が人工ニプルに巻き込まれていないことを確認してからミルクを与えます。
そして、寝かせすぎた姿勢では赤ちゃんはミルクを飲みたくても飲めない状態になってしまうため、赤ちゃんが座ったときの姿勢になるくらい起こした状態で与えます。そのためには、授乳するお母さんやお父さんと赤ちゃんの距離が近くになること。お母さん、お父さんが脇を締めた状態で赤ちゃんを抱えていることがポイントとなってきます。
『哺乳瓶だと全然飲んでくれなくて〜…』というのは、実は赤ちゃんのミルクを飲む体勢が原因だったりすることもあります。
また、母乳だったとしても、赤ちゃんの首が後退して顎が上がった状態の姿勢や、身体がねじれた姿勢だと浅飲みになってしまい、間違った嚥下癖が定着しやすいので注意が必要です。
一見歯と関係ないように見えることも、知らない間に繋がっているなんてびっくりですよね。これからもいろいろ投稿していきますので、楽しみに待っていただけたらと思います。
そして、もし気になることがあれば是非当院にいらした際に相談してください。